歯ぎしりと逆流性食道炎

 

 

歯ぎしりと逆流性食道炎について

歯ぎしりによって健康被害が引き起こされるというケースは決して少なくはなく、睡眠の質を悪化させる原因になったり、歯や歯茎へのダメージが積み重なって歯周病が悪化したりと、思わしくない影響が引き起こされます。

 

一般的に、精神的なストレスが加わっていることで睡眠中に歯ぎしりが生じやすいと言われているものの、近年の研究で逆流性食道炎が関わっているということが分かりました。

 

逆流性食道炎とは、胃酸が逆流して食道の炎症が引き起こされ、胸の痛みや喉の痛みが酷くなる病気で、ゲップや呑酸といった症状も現れます。

 

逆流性食道炎の影響によって胃酸が逆流すると、口の中が酸性に傾き、その状態を改善するために唾液が分泌されて中性に戻そうとして、歯ぎしりが引き起こされるという仕組みです。

 

それに、逆流性食道炎を治療するために、胃酸の分泌を抑えるような医薬品を患者さんに投与したところ、歯ぎしりの症状が減ったというデータがあるので、食道に戻ってきた胃酸を胃に戻すために歯ぎしりが生じているのかもしれません。

 

絶対に逆流性食道炎が引き金になっているわけではありませんが、以上のように少なからず関係性はあるので、この病気を疑った方が良いというわけです。

 

この病気を放置していると食べたい食べ物が食べられなくなりますし、気分が冴えないということで、仕事や日常生活のパフォーマンスの低下に繋がります。

 

それに、口の中に不快感が生じているということで快眠を得られず、同時に歯ぎしりが引き起こされているという方は、特に不眠症を患いやすいのです。

 

「たまに胸焼けがする」「お腹が張ることが多い」「食べた後に気持ち悪くなる」「食べ物を飲み込むとつかえる」「ゲップが良く出る」「胃酸がたまに上がってくる」「喉にヒリヒリ感が生じる」という方は、逆流性食道炎を患っている可能性が非常に高いでしょう。

 

どれか一つだけであれば特に問題はないものの、ほとんどの項目に当てはまるというのであれば、早めに対策を練らなければならないのです。

 

歯ぎしりは基本的に歯医者で治療が行われているものの、逆流性食道炎の場合は内科を受診して診断してもらう必要があります。

 

専門医の診断によって異なるのですが、プロトポンプ阻害薬やヒスタミン受容体拮抗剤といった胃酸をブロックするような医薬品が処方されることが多く、医師の指示に従って服用していれば症状を改善できるはずです。

 

医薬品の効果に頼るだけではなく、自宅での食生活の改善も逆流性食道炎には必要で、胃の粘膜を保護する乳製品や、胃酸を抑えるキャベツを積極的に食べてみてください。

 

 

 

 


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